平成13年度:大江町立本郷西小学校
第3,4学年・学級通信 はくしゅ
bS8 2001.6.28
道徳:陰徳を積もう!
最近、ほめられたことは何ですか?
黒板に、ズラ〜ッっと書いてもらいました。これだけで、壮観です。気持ちよくなります。
誰にもほめられない、誰にも気づかれないけど、いいことをしたことはありますか?
T君→畑のカラスを追い払った。
S君→お店のおもちゃが飛んできたので、返した。
ASさん→洗濯物をたたんだ。
K君→弟にいろんなものをあげた。
Mさん→机の整理をした。
Yさん→木の葉をはいた。
下のように説明しました。
「誰にもほめられない、誰にも気づかれないけど、いいことをすること」を「陰徳を積む」といいます。
人にいいことをして(プラス)、ほめられたら(マイナス)、陰徳はゼロです。
「いいことをしてやったのに、“ありがとう”も言わない!」なんて怒ったら、結局は、かなり大きなマイナスです。
この後、裏にあるマンガを渡しました。先週日曜日の読売新聞、日曜版のマンガです。とっても面白いです。小林は大ファンです。
(※作 けら えいこ 「あたしンち」 357 2001年6月24日付 讀賣新聞 日曜版)
このお母さんをどう思いますか?
「いいことをしてるけど、これじゃあ、“陰 徳”にならない。」
こんな反応が返ってきました。難しいかな、と思ってたんですが、「陰徳」という言葉をしっかりとつかんでいたようです。
この後、1972年のミュンヘンオリンピック、100M平泳ぎで金メダル、200M平泳ぎで銅メダルの田口選手の話をしました。世界大会のファイナリストには、ほとんど力の差がないそうです。田口選手は、「運」を味方につけたいと思い、見つからないようにして合宿所の皿洗いを続けたそうです。落ちているゴミも、人に見つからないようにして拾ったんだそうです。誰からも「ありがとう」と言われないよい行いをたくさんして、「運」を貯金したかったんだそうです。
※
詳しい内容は、八代真一氏のホームページ
運をつける生き方「陰徳」を語る を見て下さい。
そうして、金メダルをとりました。もちろんそればかりではない、厳しくつらい練習もあったはずですが。
【T君】
今日は、陰徳という言葉がわかってよかったです。ママはえらいことをしたんだけど、陰徳だったらもっといいかなあと思いました。こんどから僕も陰徳ができたらいいなと思いました。
【T君】
今日、陰徳の勉強をして、ぼくは、そういう言葉を初めて知りました。ほめてもらえないと、ちょっといやだったけど、ぼくは、ちょっとうれしくなりました。
ちょっと分かったんだけど、人の前でもできる陰徳があるんだなあと思いました。
それと、田口選手はすごいと思いました。なぜなら、皿洗いとかをわざわざごまかしてしていたからです。ぼくも、よくを捨てて、陰徳をたくさんやりたいです。
「陰徳をしてみたい人?」
最後に聞くと、全員が手を挙げました。
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